はじめに
bibの使い方,いろいろありますよね?
奥が深すぎてよくわかりませんが,私が使用している最小限のbib環境の構築法を紹介します.
準備するファイル
まずふたつのファイルを適当に作成します.
sample.bib
sample.tex
.tex
ファイル本体にbibitemとして記述するのは労力が大きいので私はしません.外部に.bib
ファイルを作ります.
bibファイルの準備
jsonみたいな記法で作成します.自分で書くのはめんどくさいのでGoogle先生が自動生成したものを使います.
Google Scholarで適当な論文を検索してください.
すると以下のように検索結果として表示されるので,ダブルクォーテーションマークをクリック.
ポップアップがでて,引用方法を聞かれる.下にあるBiBTeX
をクリック.
すると,以下のようなコード?が記述された別ページに飛ぶ.
これをコピペし,sample.bib
ファイルに貼り付け.
sample.bib
中身:
@article{daganzo2007urban,
title={Urban gridlock: Macroscopic modeling and mitigation approaches},
author={Daganzo, Carlos F},
journal={Transportation Research Part B: Methodological},
volume={41},
number={1},
pages={49--62},
year={2007},
publisher={Elsevier}
}
@article{whitehouse2019complex,
title={Complex societies precede moralizing gods throughout world history},
author={Whitehouse, Harvey and Fran{\c{c}}ois, Pieter and Savage, Patrick E and Currie, Thomas E and Feeney, Kevin C and Cioni, Enrico and Purcell, Rosalind and Ross, Robert M and Larson, Jennifer and Baines, John and others},
journal={Nature},
pages={1},
year={2019},
publisher={Nature Publishing Group}
}
複数ある場合(むしろないとマズいが)でも,ペタペタと下に貼り足せばよい.
texファイルの準備
必要最低限のコードを示します.普段はjsarticle
とuplatex
のコンボで書いているのでそのまま記載.
sample.tex
ファイル中身:
\documentclass[uplatex,12pt,a4paper,dvipdfmx]{jsarticle}
%-----------------------------
\usepackage[backend=biber,style=ieee]{biblatex}
\bibliography{sample.bib}
%-----------------------------
\begin{document}
\begin{itemize}
\item 交通の分野で有名な論文\cite{daganzo2007urban}
\item 最近話題のnature神論文\cite{whitehouse2019complex}
\end{itemize}
%参考文献リストを挿入したい箇所(大抵は一番最後)に記述----------------
\printbibliography
\end{document}
破線%---
で囲われているところが大事な個所.
biblatex
というパッケージを使用します.オプションはbackend=biber
とする.style
オプションで引用スタイルを指定する.ieee
やnature
など指定可能.- 詳しくはOverleafのガイド(Biblatex citation styles – Overleaf, Online LaTeX Editor)を参考にすると良いでしょう.
\bibliography{sample.bib}
では,参照するbibファイルを相対パスで記述する.- 本文中では
\cite{XXX}
で参照.XXXの箇所は,sample.bib
ファイルの@article{
daganzo2007urban
ここね! - 最後に
\end{document}
直前に\printbibliography
と記述.これにより参考文献リストが表示される.
コンパイル後出力されるpdfはこんな感じ.
Referenceではなく参考文献としたい場合は,\printbibliography[title=参考文献]
とする.
完了.
おわりに
以上,最小限の環境構築でした.
bib関連は様々な方法が乱立していてわかりにくいと思っています.
おそらく歴史的経緯があるのでしょうが,新参者にはよくわかりません.
今回の方法も良いのか悪いのかわかりませんが,とりあえず動くものは提供できたかと思います.
余談:学振書かずにブログ書いてしまったorz
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